実は私には、乗り物恐怖症という致命的な疾患があります。
実際には、「ありました」
と過去形になりつつあります😊
その症状とは、もう20年くらいのお付き合いでしょうか。
だから、その間、移動に関してはかなりの工夫を強いられていました。
好きな人とのドライブは、自分との闘いと不安の隣りあわせ。
迷惑をかけたくないという申し訳なさ。
「大丈夫!気の持ちようよ!」と言う方々が大半ですが、そうではないのです。
自分でもいつパニック発作が押し寄せてくるかわからないところが、パニックなのです。
そして その感覚は、なった人にしかわからないという現実。
一見、外見ではわかりませんが、恐怖症のあらゆる症状を気づかれないようにやり過ごしてきました。
ひどかった時期は下記のような場面で、めまいから始まり、全身のゾワゾワ感、吸っても空気が入ってこない、とにかくここから出たいパニック状態がおこりました。
- 自分の意思では出られない空間(電車、バス、高速道路や渋滞中の車の中)
- 着席状態で行うこと(レストランやカフェでの食事や雑談、美容室、会議)
- 広場と人込み
- 並んで待つ(スーパーのレジ等)
今思い出しても、私大変だったなと思います😢
もちろん、心療内科に行ったこともありますが、著しく改善することはなく30代、40代を過ごしました。
他人のパニック障害の克服法を見ても、回復するような事は事はありませんでした。
私自身、生きている間に克服できることはないな・・とあきらめが入り、
逆に、自分の中で「私ができないのはこの病気があるからだ。仕方がない」と
出来ない事の理由にするようにさえなっていました。。
そんな私が50才を過ぎて、急に一念発起したのです
自分でも、私の中で何が変わったのかいまだにわかりません。
ただ、一番身近にいる自分という存在を大事にしてこなかったという事に気づき、
これからは他人からどう思われようとかを一番にせず、
私を一番大切にしようと心に決めた時くらいからか・・。
急に「行きたくても行けなかったところに、私を連れて行ってあげようかな」って気になったのです。
こういう問題って、なんだか難しく考えそうだけれども、
実は単純なところから発して、簡単なきっかけでスッと消えることなのかもしれません(*´ω`*)
今1つだけ言えることは、ずっと一番仲が良いと思っていた姉と距離を置く事にしたのも関係があるのかなと思っています。
「一番味方だ」と思っていた人が、見方を変えれば「一番悪影響」だったという事もありうるという事実です。
距離を置いた事によって、いろんな角度からの考えがめぐります。
これについては、また後日まとめましょう。( ˘ω˘ )
もし、わたしと同じような障害をもっている方がいたら、
「なんで自分だけ!」「私の症状なんて誰もわかる訳ない!」って思わないでくださいね。
人知れず、私みたいにバレないように過ごしている人もいるんです(*´ω`*)
かと言って、すぐには治らないのがパニック障害(*´ω`*)
少しずつ進んではいますが、未だ現在進行形です。
十数年ぶりに病院に行きました。
お薬を飲む事にさえ罪悪感を持っていたのですが、
気を楽に持つようにしてからは「薬さえ飲めば行けるんでしょ?」という考えに変わりました。
心療内科の先生は「発作が起きるかもしれないという予期不安を取り除いてあげて、それから、大丈夫だったという小さな実感を積み重ねていきましょう」とおっしゃってくださいました。
おかげで今は「処方された薬を飲んで公共交通機関に乗る」という行動が出来るようになりました。
自分は大丈夫という実績を自分に教えてあげている途中です。(*´ω`*)
たったそれだけの事ですけれど、私にとっては大きな進歩です。
自分の気が乗ったらそうすればいいし。
無理に「克服しよう」みたいな気にもならない時は、しない方がいいです。
「むしろしなくていい!」と自分に言い聞かせています。
私の幼少期の生い立ちから、その後の生活の中で、「その必要があったからそんな症状が出ている」だけです。
自分が自分を守るために、それ以上無理しないように本能がそうしてくれたと思っています。
だから・・・自分がそうなった時期にいた人間関係(親・兄弟・何かしら自分に影響がある人)や状況とちょっと疎遠にしてみようと思いました。
今は、静かな場所で、ただただ自分の機嫌をとろうと思っています。
心地良いと感じる音楽を聴きながら、好きなワインを少々飲んで、な~んにも考えず過ごす時間を増やしましょう。(*´▽`*)
「なんもせんでいい」のです
始まりはそこからです。
さて、今日も美味しいものを食べましょうか。

デリバリーで注文したフィッシュバーガー
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